自治体と民間のサービス例
自治体による配食サービス
自治体の配食サービスを利用できるのは要支援や要介護認定を受けた人のみ、などの条件がありますが、内容は地域ごとにさまざまです。
東京都世田谷区の配食サービスの実例
東京都の中でも特に人口が多い世田谷区で行っている配食サービスは、デイ・ホームなどで調理した夕食を一食500円で利用者の自宅に配達し、安否確認を行うというものです。ただし、「65歳以上の一人暮らし世帯もしくは高齢の夫婦のみの世帯」「病気などで毎日の調理や買い物が難しい人」「食事を作ってくれる身内が近くにいない人」といった条件をすべて満たさなければ利用することができません。
埼玉県新座市の配食サービスの実例
新座市では65歳以上の一人暮らしや高齢の夫婦のみの世帯を対象に、安否確認を兼ねて一食450円で昼食を届ける配食サービスを行っています。利用料金は直接業者に支払い、月曜日から土曜日までの昼食を一週間に6日まで利用することができます。
民間企業による配食サービス
配食サービスを行っている民間企業はたくさんあり、提供している食事も健康食だけでなく、カロリーやたんぱく質の量を調整したものや、おかゆ、刻み食など介護の程度に合わせたものなどさまざまです。民間企業は回数や対象者の条件といった縛りはないので誰でも気軽に利用することができますが、配達地域が決められているため業者によっては自宅が配達区域外のこともあります。利用する前に各業者のサービス内容だけでなく、配達区域もしっかり確認しておきましょう。
配食サービスに力を入れている企業
民間企業で行っている配食サービスには全国のものと地域に根付いた企業のものがあると先述しましたが、ここでは全国規模の配食サービス「シルバーライフ」と、安心できる大手の業者で地域に住むスタッフが宅配する「ワタミの宅食」を紹介していきます。
「シルバーライフ」
シルバーライフでは「まごころ弁当」と「配食のふれ愛」という2種類のお弁当を配達していますが、2018年度ではまごころ弁当は全国376店舗、配食のふれ愛弁当は全国219店舗を構えるほど拡大しています。シルバーライフが提供しているお弁当は体調や好みに合わせた幅広いラインナップが特色なので、「誰でも」「美味しく」食べることが可能です。
シルバーライフについて詳しく知りたいのであれば、公式のホームページはもちろん、介護士の転職エージェント「レバウェル介護」が発行しているコラム、「きらッコノート」も参照してみてください。
第三者の目線で、シルバーライフの特徴だけでなく、配食サービスの概要や業者を利用するポイントが細かく説明されています。
「ワタミの宅食」
誰もが一度は名前を聞いたことがある有名どころの業者を利用したいなら、ワタミの宅食がおすすめです。大手の業者ならではの安心感があり、栄養バランスが取れた食事を格安で宅配してもらえます。 ワタミの宅食の特徴は、冷蔵と冷凍の2種類のお弁当・お惣菜が用意されており、利用する人のライフスタイルに合わせてサービスを選択できること。Webサイトで注文することで、冷蔵の場合は同エリアに勤務するスタッフがその日の食事分を手渡しで届け、冷凍の場合は宅配便にてまとめて届く仕組みになっています。
どのメニューも、管理栄養士と料理人によって塩分やカロリー、品目数などが調整されている上、美味しさにもこだわっているため、満足度が高いと好評です。